パークハイアット ホテル ニューヨーク

 パーク・ハイアット ニューヨークは、Hyatt系列の1.パーク・ハイアット、2.アンダーズ・ハイアット、3.グランド・ハイアット、4.ハイアット、5.ハイアット・プレースという5つのカテゴリーの中で最上位に位置するフラッグシップホテルです。2013年に完成した90階建ての超高層ビルの25階までを*ラグジャリーホテルとして2014年にオープンいたしました。高層階は94世帯が入居するレジデンス(One57 Tower)となっております。販売時、高層階のお部屋が$100~$115ミリオンダラー(100~130億円)で完売し話題となりました。

 立地はまずまずのところで、真正面にカーネギーホールがあり、セントラルパークまで徒歩3分、5番街のティファニー本店まで8分、ミュージカルの劇場街まで徒歩12分前後と、いずれもアクセスのよい場所です。建造物自体が90階建ての超高層ビルですが、ホテルは25階までの階層ですからセントラルパークはほぼ望めません(例外に一部屋だけ59階のスイートルームがあります)。1階がウェルカムエリアになっており、3階のロビーに上がってチェックインすることになります。デザインもシックでパークハイアットのコンセプトである小さなスペースを大きく使うというミニマリスティックを体現しております。チェックインカウンターも普通のデスクですっきりしておりお洒落です。部屋数が210部屋と少ないホテルでチェックインも混みあっておりません。

 パーク・ハイアットといえば、東京の新宿にある高層ホテルを連想されることと思いますが、東京のパークハイアットとは雰囲気が異なります。東京のパークハイアットがアメリカ人インテリアデザイナーのジョン・モーフォード氏によるものならば、ニューヨークのパークハイアットは、ニューヨーク在住の日系人デザイナー、ジョージ・ヤブ氏によるものです。日米が逆になったような感じです。ジョン・モーフォード氏は、温かみのある新鮮なデザインが特徴で、フランク・ロイド・ライトに師事したように和のテイストを上手に表現するデザイナーです。東京のパークハイアットは、今もなお色褪せない重厚で温かいデザインで、たくさんのファンがいらっしゃいます。その点、ニューヨークのパークハイアットとは雰囲気が異なりますので、多少違和感を感じられるかもしれません。

 少しデザインを見ていきますと、各フロアーの廊下は木目のパネルを使ったデザインでシックな感じです。お部屋は天井が広くスタンダードのお部屋でも47平米ありかなり広いと言えます。床は天然石のフロアーになっており涼しいイメージです。バスルームにバスタブがドンと置かれているところや、木目のパネルを使用した家具など、部屋のデザインは東京のコンラッドに似ています(コンラッドよりも高級感のあるバスルームです。ニューヨークで初めてTOTOのウォッシュレットがお目見えしたトイレでもあります)。お部屋だけで言えばニューヨークのランガムプレイスにもよく似たデザインです。重層感はありませんが洗練された雰囲気で機能的な空間を創りだしております。特筆すべき点はバスルームが広いことです。スタンダードのお部屋からシャワールームとバスタブが個別に分かれており、大理石模様の白いパネルとモザイク柄のタイルを基調にしたデザインはお洒落で清潔感があります。バスルーム・アメニティーもニューヨークの高級ブランドLe Labo toiletries 製のTubereuse 40 の香りで統一されています。

 その他のアメニティーでは、25階の大理石のスイミングプールはとてもゴージャスです。小さなホテルですから利用者があまりおりませんのでほとんど貸切りで利用できます。ニューヨークの高級ホテルのプールで、ゆっくりとラウンジチェアーに横になってリラックスできます。この街では特別なことです。プールの横にもホットタブ(ジャクジ)があります。ビジネスマンのご利用が多いホテルですから、このスパような寛げる空間を大切に設計したのだと思われます。スパのラウンジも時が止まったように素晴らしい空間です。Vaughn 製のヘアープロダクトが置かれたロッカールームもたいへん美しいインテリアになっています。このような宿泊者サービスを利用できるのは、このクラスのホテルに多く、トランプ・インターナショナル、マンダリン・オリエンタル・ニューヨーク、バカラホテル、グリニッジホテルなどがあります。ちなみにスパ、The Naila Spaはプール階に隣接しバルコニーから外に出られます。また、ジムはプールから階段を登ったところにあります。少しだけセントラルパークの景色も見れてスパはまずまずお勧めです。

 3階のロビー階には、The Living Room と呼ばれるバー・レストランがあります。ラウンジのようなお席もあり、品のいい方々がいつもいらっしゃいますので、軽いミーティングに使うには丁度いいと思います。お食事は、フレンチとニューアメリカンを融合したお料理です。それほど混んでいませんので静かにお食事するには最適です。東京のパークハイアットのように景観は楽しめません。お料理も特筆するような斬新なものはありませんが、ホテルの入り口からの導線、レストランのインテリア、あまり混み合っていないこと、コの字型の個室テーブルがあることは、静かにミーティングされたいビジネスマンにとってメリットだと思います。一方通行の為、タクシーは東側に行きたい場合は58丁目側の玄関から、西に行きたい場合は57丁目側の玄関から出て捕まえることをお勧めします。

個人的な意見

 パーク・ハイアットはマンダリン・オリエンタルとフォーシーズンズの顧客層をターゲットにニューヨークにフラッグシップをオープンしたとのことです。一泊の料金も同程度の高額な料金で勝負をしています。この料金に値するかと言えば、ハイアットのメンバーポイントを集めている方にとっては宜しいのかなと思います。またはそのポイントを利用してお泊りになられる方々。よい点は料金が高いが故、品の良い方がお泊りになられていること。騒がしくなく混み合っていないこと。プールやジムなどの施設を貸切りのように利用できること、くらいではないでしょうか。また、90階の高層ビルではあるけれども、ホテルの階層が25階までという点も残念ではあります。特に下の階のお部屋からの眺めは期待できませんので極力チェックインの際には高層階をリクエストされてください。お部屋もスタイリッシュではありますが、ご年配の方々やご家族でのご旅行の方々にとりましては、もう少し温かみがあって寛げるインテリアのホテルがよろしいかと存じます。デザインのシンプルさがゆえ、無機質で殺風景に感じられる方もいらっしゃいます。顧客層としましては、お客様でもビジネス目的でお泊りの方々、特に大企業の役員クラスの方々がお泊りになるケースが多いです。弊社のお客様の中でも、スポンサー契約のためにいらっしゃった一部上場企業の製薬会社社長や、2年毎に会議に出席される証券会社の社長も毎回こちらにご宿泊されています。今年もいらっしゃるとのことでしたが、さてもう一度パーク・ハイアットに泊まられるかどうか、、、。この料金でこのクラス、このカテゴリーのホテルでしたら、少し大きめのホテルになりますが、マンダリン・オリエンタルの方が景色もよく(35階以上のお部屋で眺望が開けています)、レストランやショッピングなどのアトラクションが周辺に多くありお勧めです。同等クラスかそれ以上であれば、リッツ・カールトンか、セント・レジスがベストの選択になるかと思います。なお、パークハイアットは、どちらかと言えばビジネスエグゼクティブのご出張向きのホテルで、バケーション向きのホテルではありませんことをご承知ください。

部屋数:210室(92室のスイートルーム)
スタイル:スタイリッシュ、スーパーラグジャリー
雰囲気:30~50代 / エグゼクティブ / ビジネス向き

* ホテルは25階までですが、59階に一部屋だけスイートルームがあります。

パークハイアット ホテル ニューヨークの口コミ

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パークハイアット ホテル ニューヨーク の総合評価

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