リッツ カールトン ニューヨーク

ニューヨークのリッツ・カールトン・ニューヨーク・セントラルパーク・ホテルは世界のリッツカールトンの中でもフラグシップ(最上位)に位置付けられております。大都会にありながらセントラルパークの緑が目の前に見える、まるで隠れ家のようなこぢんまりとしたホテルです。タクシーの運転手でも分からないほどエントランスもこぢんまりとしており、リッツ・カールトンのプライムホテルでありながら派手さがなく落ち着いた感じの瀟洒なホテルです。立地、サービス、施設、お客様の層、格式など、細部に至るまでいずれをとりましてもリッツ・カールトン・セントラルパークはニューヨークでも最上級と呼ぶに相応しいホテルです。5つ星の中でもセントレジスと並んでニューヨークの双璧と呼べるかもしれません。2019年に施設内の全てをリニューアルし、全てが新しく美しいホテルに生まれ変わりました。

セントラルパークのリッツカールトンは、元々同地にあったサン・モリッツホテルを1999年に買収し2002年から営業を始めました。サン・モリッツホテルはグランドホテル時代の1930年に建築家エメリー・ロスにより建てられた歴史あるホテルです。元々エンパイアーステートビルのオーナーである不動産王ヘルムズレーが所有するホテルでしたが、1980年台に不動産王ドナルド・トランプに売却。トランプはホテルを改装して分譲コンドミニアムを販売する予定でしたが、1999年にリッツ・カールトンに売却しました。元々、サン・モリッツは36階建てで部屋数が800ルームもある大きなホテルでした。リッツ・カールトンは開業するにあたり、サン・モリッツを2年半もの歳月をかけ全面改装しております。ほとんどの部屋がとても狭かったため、その壁を取り壊し個々の部屋のスペースを広くしました。最上層の8階は12ユニットだけのレジデンスに変わり、800室近くあった部屋はスペースを拡張することにより現在では259室になっております。室数で見ますと、5つ星クラスのトップ4では、ウォルドルフ=アストリアのタワーが150室、セントレジスが238室、カーライルが180室で、どれも部屋数は300室以下です。あまり部屋数が多くなると公共スペースであるロビーなどが広くなりがちでセキュリティー上の問題が発生しやすくなります。また団体客などで混雑し、チェックインやチェックアウトが便宜上悪くなってしまいます。ニューヨークのファイブ・スターと呼ばれる高級ホテルは、こぢんまりとした佇まいで、部屋数を少なくし、よりプライベートな空間を大切にしており、ロビーやレセプションのスペースも最小限の広さにしています。東京のリッツ・カールトンのように大きなロビー空間を生かした賑やかさよりも格調あるプライベート感をより大切にしているのです。

世界中のリッツ・カールトンが人気の秘密は、リッツ・カールトンの理念であるクレド(Credo)にあると言えます。リッツカールトンが顧客サービスとホスピタリティーを最も大切にしていることはたいへん有名です。簡単に説明しますと、「お客様がホテルにお越しになり、滞在を心地よく感じてくださることが最も大切」なことである、と記されてあります。それがこのリッツ・カールトンで働くスタッフの使命とされています。サービスの質が一様に低いニューヨークにあって、リッツカールトンの顧客第一主義は際立って見えます。日本では当たり前のサービスがここニューヨークでは特別な価値を生み出すのです。

リッツ・カールトンでは、レセプションやコンシェルジェのようにホテルの表で働くスタッフだけでなく、常時バックオフィスにいるセールスの方々も心地よい対応をしてくれます。弊社のお客様の予約を担当するセールスの女性もその1人です。料金についても随分と努力してくださいますし、希望カテゴリーのお部屋がない場合は一つ上のランクのお部屋を必ず割り出してくれます。トラブル時の決済権などは、フロントよりもセールスやそのマネージャーに権限がある場合が多く、弊社の担当セールスの方々も様々な局面で尽力を尽くして頂いております。

有名な女優さんがリッツ・カールトンに滞在されたことがありました。その際には担当のセールス女史にはたいへんなご無理を聞いていただきました。その折の対応はリッツ・カールトンのサービス精神を物語る象徴的なものでしたのでご紹介いたします。JAL6便で朝方に到着するので鍵を出して部屋を用意しておいて欲しい。タオルを20枚程用意しておいて欲しい。衣装をかける移動式のハンガーラックを2台用意して欲しい。灰皿を部屋に入れておいて欲しい。加湿器を2台入れておいて欲しい、とその女優さんは少し難しいリクエストを事前に挙げてこられました。全室禁煙の建物でタバコを吸われたいという、少し無理のあるリクエストも中にはありましたが、その担当のセールス女史は、いつものように全部できないかもしれませんがトライします、と笑顔で全てのリクエストに応えてお部屋をコーディネートしてくれました。タバコについてもペナルティーの料金をお支払いするという約束のうえで灰皿をお部屋に入れて頂きました。普通のニューヨークのホテルでしたら、No Way の一言で片付けられるところを、彼女は、「できない」という言葉は使わず、こちらが恐縮するくらい課題を一つづつ解決してくれるのです。

さて、その女優さんがホテルに到着してからが、さらにリッツ・カールトン(担当女史)の対応の素晴らしさが発揮されることになります。お部屋を見た女優のお客様は、チェックイン後にお部屋に入ってからお部屋を変えたいとリクエストされたのです。セントラルパークが見下ろせる十分に広いお部屋を用意して頂いたのですが、さらに上の階の広いお部屋に移りたいとのこと。当日のしかも午前中にも関わらず、アーリーチェックインでお部屋を出して頂いただけでもたいへんな尽力です。一般的にはまだ宿泊客はチェックアウトをする前ですから他のランクの部屋が空いているはずはなく、今からお部屋を変えるということは到底不可能なリクエストです。そのままお客様のご要望をセールス女史に伝えると、何とかします(I’ll try)、とだけ言い残してオフィスに戻っていかれました。10分程して戻ってきて申されるには、「申し訳ございません。やはり本日は予約で全て埋まっておりこれから変更できるお部屋がございません」と一言、笑いながらおっしゃいます。やはり無理だとは思っていましたが、何か可笑しいのかなと思っていたところ、「しかしながらいつも空けてあるお部屋がございますのでご覧になられますか?そちらがお気に召されましたらどうぞお泊りください」と付け加えました。何かあるな、とは思いましたが、通されたのがホテルの最上階。セントラルパークの先のハーレムまでが一望できるスイートルームに案内してくれました。そのお部屋は一般の宿泊客には販売されていない特別なスイートルームだそうで、政府関係者などの特別な来客があった場合に備えて空けているとのことでした。走れるほど広くセントラルパークが一望できる豪華なお部屋です。お幾らですか、と女優さんが聞くと、セールス女史はにこやかに微笑んでいるだけです。もうお分かりだと思いますが、コンプリメンタル・アップグレードをして頂いたのでした。その女優さんは仰天して大はしゃぎです。一つ返事で感謝の意を述べ部屋を変えてもらいました。さらに女優さんはもう一つお願いがある、と言います。これ以上お願いするのは恐縮かとは思いましたが、聞いてみると、お部屋の冷蔵庫が小さいので大きな冷蔵庫が欲しいというリクエストです。セールス女史は、そのリクエストにも笑顔で応じてハウスキーピングに電話を入れていました。その後すぐ、ハウスキーパーの男性2人が、大きな冷蔵庫をリヤカーに載せてお部屋に運び入れてくれました。セールス女史に感謝の意を表すると、彼女は当然のことをしただけだと謙遜するだけで、他に何か必要なことがありましたら躊躇しないで必ず連絡して下さいと言い残して戻られました。

ニューヨークにはたくさんの高級ホテルがございますが、ここまで対応してくれるホテルはほとんど無いと思います。面倒なリクエストにも断るでもなく、不快な顔色一つ見せずにすぐに笑顔で対応されます。普通のホテルでしたら上記のような特別なお部屋に無料でアップグレードしては頂けませんし、その際のトラブルへの対応の仕方から解決策の提案と、いずれをとりましてもリッツ・カールトンのスタッフは素晴らしいの一言に尽きます。そしてこのサービスの質がニューヨークでもトップクラスのホテルと呼ばれる所以です。

リッツ カールトン ニューヨークについての個人的な意見

リッツカールトンは、5つ星のホテルの中でも特にセントレジスとよく比較されます。いずれも類似点があります。建物はいずれもランドマーク、お部屋の落ち着いたデザイン、調度品、清潔感、広さにおいてはもちろんのこと、玄関の小ささ、ロビーの小ささ、部屋数の少なさ、サービスの質の高さ、いずれにおいてもニューヨークで最高と呼ばれるホテルです。

どちらもあらゆる面で質の高さが際立ってはおりますが、セントレジスの方が少し抜きん出ていると思います。リッツカールトンもセントレジスもファイブスターですが、セントレジスは別格に扱われており、5+と高く評価されているように思います。顧客の層もセントレジスの方が一段高いと思います。また、ニューヨークでの歴史や格式も違います。セントレジスは創設から現代まで1世紀をまたいで一貫してセレブやVVIPに愛され続けてきた歴史があります。

ホテルの料金につきましてはお部屋のランクごとに見てもほぼ同等です。普通クラスのお部屋は、シーズンにもよりますが$1000前後の料金です。しかしながら、リッツ・カールトンもセントレジスも、普通クラスのお部屋は内側向きで景色の見える通りには面しておりません。セントレジスのセールスに頼むとストリート側にアップグレードしてもらえます(弊社に限ってかもしれませんので保証は致しかねます)。リッツカールトンの内側向きのお部屋、普通クラス(内側向き低層階)や1ランク上のDeluxe Room(内側向き高層階)はこのクラスのホテルにお泊まりのお客様にはお勧めできません。セントラルパークが見えるお部屋だからこそ価値があるものですから。したがって、普通クラスのお部屋でしたらセントレジスの方が宜しいかと存じます。リッツカールトンにお泊りになられるようでしたら、セントラルパークに面した2ランク上のParkview Room(3~9階)、または3ランク上のDeluxe Parkview Room(10~22階)を指定して宿泊されてください。セントレジスもリッツ・カールトンも、2ランク上のお部屋は同程度の$1000~$1300の料金です。

Parkviewのお部屋からは、アッパーイーストとアッパーウエストのビル群に挟まれているいるセントラルパークの風景が北のハーレムまで縦にきれいに伸びて見えます。季節により四季折々セントラルパークの色が変わります。春から夏にかけては緑、秋の紅葉は10月の後半頃で目の前が真っ赤に染まります。12月から2月までの間は寒々しい風景となりますので、静けさを好まれる方にはお勧めできますが、セントラルパークの美しい風景は期待できません。冬季は、セントラルパークの風景を忘れて、サルバトーレ・ダリが毎年冬に滞在した華やかな5番街にあるセントレジスの方をお勧めします。

部屋数:259室(47室のスイートルーム)
スタイル:クラシックラグジャリー、エレガント
雰囲気:40代~ / 気品のある方、財界人、文化人 / ニューヨークの一流が分かる

※またセントラルパーク側のお部屋はダブル(ベッドが2つ)のお部屋はなく、全てキングサイズベッド1つのお部屋になります。

リッツ カールトン ニューヨークの口コミ

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