セリーナ チェルシー

 2011年から営業していたホテル・アメリカーノ(Hotel Americano)が買収され、2019年にブティックホテルとして生まれ変わったのがこちらのセリーナ・チェルシー(Selina Chelsea)です。セリーナはパナマを拠点として、南米、中南米、北米でホテルチェーンを展開しているグループで、スタンダードホテルエースホテルと並び、次代のお洒落なホテルトレンドを作り出す個性派ホテルブランドとして有名です。ブティックホテル界の都会派クールビューティとも称される彼らのデザインは、必要なモノ以外は全て省いた、モダンでミニマルな美的センスが感じられます。「都会の旅館」をコンセプトにしたこちらのホテルは、玄関口を見ても到底ホテルとは思えないような構えで、まるでアートギャラリーのようなスタイリッシュな雰囲気が漂います。パンチングメタルが施された外装の建物に入ると、そこにはコンクリートと木目調だけで構成された非常にシンプルな空間が広がっています。

 立地は、無数のアートギャラリー、美しいブラウンストーンの街並み、そして最新の話題スポットが集まるチェルシー(Chelsea)地区に位置しております。ハドソン川までは徒歩10分もかからない場所となり、周辺には、2019年に完成したばかりの最新グルメとショッピングが集結した観光スポット「ハドソン・ヤード」や、ニューヨーク州とニュージャージー州との境界を流れるハドソン川の景色を眺める空中公園「ハイライン」などがあります。このハイライン、またはホテルの客室の窓からハドソン川越しに望むニュージャージー州のパノラマビューは絶景となりますので是非ご覧いただきたいと思います。現代アートがアイデンティティーの一部となっているこの街では、ほぼ毎日、個展や展示会が開かれています。ホテルが位置する界隈はアートギャラリー展の聖地であり、特に19丁目から30丁目の間に無数のアートギャラリーが点在しています。因みに、ホテルに隣接する建物は、日本未上陸の体験型シアター「スリープノーモア(Sleep No More)」が開催されている場所です。廃墟となったホテル内では、順路のないお化け屋敷のようなエンターテイメントが繰り広げられています。日本人にも大人気のスリープノーモアは、弊社でもチケット販売を致しておりますので、ご興味がある方は是非お知らせください。また、ホテルを出て右に進んだ角には、マンハッタン最大級のナイトクラブ「Marquee New York」がございます。こちらは、説明不要な地元ニューヨーカーの週末ナイトスポットとなっており、週末の夜は夜中を過ぎても長蛇の列を成す人気振りとなっています。この地域がニューヨークのゲイカルチャーの拠点にもなっていることから、クラブに集まる客層はとても色濃くなっており、独特の活気に満ちた夜の雰囲気をご体験いただけるかと思います。

 セリーナチェルシーの客室は、スタイリッシュな都会らしいデザインと日本の和風を融合させてたような独特な空間が広がっています。巨大なウッドボックスに囲まれたフラットベッド・スペースは、日本の和室を感じさせるようなデザインです。一方、バスルームはヨーロッパ風の雰囲気が漂っています。他ホテルではなかなか見られない、ブルージーンのバスローブと特大のトルコ製タオル、高級Aesop製バスアメニティが備わります。スタンダードルームのお部屋はレインシャワー式、全7室のみ提供しているスイートルームは深めのバスタブが備え付けられています。客室無いのWi-Fiは無料となっており、備え付けのiPadでルームサービスを注文することも可能となります。

 10階の屋上にあるレストラン「The Grill at La Piscine」では、チェルシーの街並みとハドソン川を見渡しながら地中海料理をお楽しみいただけます。夏季限定の屋外プールを併設したテラスでは、テーブルと椅子が置かれたデッキでくつろぐことができ、週末になれば、DJ付きのプールパーティーが行われますが、宿泊者以外のゲストはホテルの外から直通エレベーターでルーフトップへアクセスする形となりますので、ホテルのロビーが混雑することがございません。レストラン「Americano」ではラテン風のフランス料理を、「Americano On-The-Go」ではスムージー、サンドイッチ、パンなどの軽食をを提供しています。こちらのホテルにはフィットネスセンターはありませんが、コンシェルジュにて自転車がレンタルできますので、周辺散策をする際に是非ご利用ください。

個人的な意見

 繰り返しチェルシー地区が「アートの街」であることを申し上げましたが、この場所で個性的なデザインをホテル内外で醸し出すセリーナ・チェルシーは、デザイン性を求めた風変わりなホテルをお探しの方にお勧めです。一点、このホテルで不便な点を指摘するとすれば、最寄り駅となる「23丁目(23rd St)」駅がホテルから歩いて10分少々かかることでしょう。また、この辺り一帯は街灯が少ないため夜は暗い道が多くなります。しかしながら、スリープノーモアやナイトライフ(マーキース)で夜通し遊んでいる若者を多く見かけますので、人が少ないわけではございません。アクセスの悪さや治安の面を考慮すると、ビジネスのご出張でお越しの方、メジャーな観光目的の方、ご家族連れの方、シニアの方にはお勧めできかねます。また、ダブルベッド(日本で言うツイン)のお部屋はございませんので、ひとり旅またはカップルの旅行に適しているホテルだと言えます。客室のデザインは派手ではなく、非常にシンプルなデザイナーズ仕様となりますから、お部屋の雰囲気としてはどの年齢層の方でも気になることはないかと思います。価格帯はデザイン性の高い「ノマドホテル(NoMad Hotel)」や「James New York」などのブティックホテルと比べるとお手頃な価格で宿泊することができます。ニューヨークに慣れている方や、少しディープな一面を味わうことを期待される方にはお勧めするホテルとなります。

部屋数:56室
スタイル:都市型ホテル、シンプル、コンクリートスタイル
雰囲気:20代~50代 / ナイトライフを楽しむ / 話題性あり / 風変わりなホテルをお探しの方

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