ホテル情報

 2015年の3月にオープンしたバカラホテルは、まさにきらびやかなクリスタルの宮殿。「ニューヨーク随一のゴージャスなホテル」、と呼ぶに相応しいホテルです。経営はスターウッドホテルキャピタルのアフィリエイトであるSHグループ(1 Hotel のオーナーでもある)により、またパーク街やワールドトレードセンターを開発した世界最大級の建築事務所、スキッドモア・オウニングの設計により、ここニューヨークにフラグシップホテルとしてオープンしました(今後はモナコ、ドバイ、ドーハにオープンする予定)。立地も最高といえる場所で、5番街のショッピング街には徒歩1分、ティファニー本店も5分のところにあります。セントラルパークやロックフェラーセンター、観劇街のブロードウェイにも徒歩圏内という好立地です。

 新しいホテルですから、デザイン、機能性、コンセプトなど最先端のホテルで、ハードの面だけでいえば完璧といってよいほどの出来栄えです。やりすぎと言えるような素晴らしさかと思います。建築物としては50階建ての真っ黒いガラス張りの高層ビル、1階は外からではホテルとは思えない、まるでセレブ向けの高級会員制クラブのような重厚な造りです。小さな入り口から中に入ると真っ暗い空間の中にクリスタルの壁が出迎えてくれます。道向かいの正面が建築家、谷口吉生のデザインしたニューヨーク近代美術館(MOMA)ならば、こちらはパリのデザイナーカップル、ジル&ボワシエ、Patrick Gilles(パトリック・ジル)・Dorothée Boissier(ドロテ・ボワシエ)の近代と現代の融合作品。そこからまるで芸術作品のような世界が始まります。エレベーターでロビーフロアーに着くと天井の高いラウンジが眼前に広がります。そこはまさしくバカラクリスタルの宮廷、キラッキラの世界です。左手前から宿泊者専用のラウンジ、中央は度肝を抜かれるグランドサロン、奥には外に通じるパティオとワイン・バレル・バー(Wine Barrel Bar)が。このバーにはバカラの歴史を切り取ったパリの絵画や写真が展示されています。

 グランドサロンには、シルクのプリーツカーテン、毛皮のコートを着たチェアー、フラワーアレンジメントは500本の真紅の薔薇が。館内のバーもラウンジでも、レストランの全てのワイングラス、シャンパングラスも、もちろんバカラのクリスタル。シャンデリアも含めホテル内の全てのクリスタルの数は何と10万個。本当のキラッキラの世界がここにあります。

 お部屋は全室114室とかなり少なく高級ホテルの条件を満たしております。お部屋のインテリアは写真で見るとバカラクリスタルというイメージもあり、透明な冷たさを感じるような気もしましたが、実際には照明も柔らかいオレンジ色で暖かいイメージのお部屋です。まだ新しいホテルですから全てが機能的で斬新なデザインになっており快適で使い勝手も申し分ありません。そして何よりシンプルでスタイリッシュなデザインは、ニューヨークにいても疲れを感じさせない特別な空間を造りだしています。お部屋も白を基調にしたインテリアで、バスルームも白大理石で統一されており、やり過ぎといえるほどの清潔感、シンプルな高級感が引き立っています。ベッディングもMascioni製のシーツやカシミアのブランケット、アメニティーはFrancis Kurkdjian製のもので歯磨きコップもバカラ。ここ迄きたらもう当然のような高級感覚です。

 その他のアメニティーにつきましては、スナックやナッツ、クラッカーなどは全て無料です。飲み物につきましても、お水やガスウォーターが無料となっています。お部屋にあるバカラのグラスでいただけます。無線LANのWifiも無料。また、セントレジスやピエールといった高級ホテルが宿泊客に無料で送迎カーサービスを提供しておりますが、こちらバカラホテルでも15ブロック内でしたらドライバーがホテル付けの高級車輛でお送りして下さります。

 地下には白と黒のタイルが敷き詰められたシックなスイミングプールがありそこには横になれるコテージ風のベッドがおいてあります。向かいの部屋にはクリスタルのシャンデリアのあるジムが併設されており、宿泊者はどちらも無料でご利用いただけます。ハイクラスのホテルで部屋数も少ないため混み合うことは稀のようです。また世界初登場となる、あの超高級コスメ、ラ・メール社のスパも地下に開設しております。加えて、1階の別の入り口には、人気フレンチシェフ、シェア・ギャランテ(Shea Gallante)の高級ブラッセリー風フレンチレストラン、シェヴァリエ(Chevalier)が隣接されています。シェヴァリエは、バカラのアーティスティック・ディレクターを務めたジョルジュ・シュヴァリエの名にちなんで名付けられました。ニューヨークの「Cru」でミシュランの星に輝いたシア・ガランテが料理長、そして、ニューヨークのフレンチレストランを代表する「La Grenouille」で長きにわたりマネージャーとして活躍したチャールズ・マッソンがダイレクターです。お料理も内装も芸術作品のようなレストランです。ホテルのルームサービスでもシェヴァリエのお料理を提供しているとのこと、ホテルのセールスが誇らしく語っておりました。

個人的な意見

 女性向き、女性好みのホテルです。それも特にセレブ好みのホテルです。例えば、このような一日はどうでしょう。朝食はグランドサロンでエッグ・ベネディクトとブラッディーマリー、朝から表の5番街でショッピングして、帰り際に目の前のMOMAのレストランThe Modernで軽くランチ(5番街のアルマーニレストランという選択も◯)、午後は近代美術館でアートを鑑賞し、ホテルに戻ってから、グランドサロンでミッドデイ・ティー、そして宿泊者オンリーのプールとジムでリフレッシュして、最後にラ・メールのスパでリラックス。徒歩5分圏内で贅沢なニューヨークの一日を満喫することができるのです。そしてプールからのラ・メールという、、、素敵すぎる一日。女性でしたらこんな夢のような時間を過ごしてみたいことでしょう。

 このクラスの施設としてはトップクラスのデザイン、機能性、コンセプトを誇るニューヨークでもベストのホテルの一つです。ハード面ではバカラの美意識が散りばめられた芸術作品とも呼べるホテルです。50階建ての高層ホテルですが高層階はレジデンスになっており残念ながらホテルは14階までです。お部屋からの眺望はあまり期待できません。なお、ソフト面ではまだ新規参入のホテルがゆえ、スタッフがまだ足が浮ついた感じの仕事ぶりでした。スタッフの話し方、歩き方などその態度や姿勢一つをとりましても歴史のあるファイブスターのスタッフには少し及ばないようです。まだ歴史が始まったばかりのホテルですから、これまで築き上げてきた顧客層やリピーターなどはまだそれ程確立してはおりません。このホテルが一過性の流行ホテルだったのか、これから重厚な歴史を作り上げていくのか、これから見ていく必要があると思います。その意味ではソフト面はまだ未知数という印象を持ちます。

部屋数:114室(26室のスイートルーム)
スタイル:きらびやか、エレガント、スーパーラグジャリー
雰囲気:30~50代 / 女性 / 女王様 / セレブ / シャンペンが似合う方

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